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一般的なサイズで、初心者にもお勧めの60cm水槽でのネイチャーアクアリウム作成方法を紹介します。*現在部分公開中です。ただいまメンテナンスの項を執筆中です。


by ANI-1124

§5 立ち上げ当初の管理

§3では水草を植栽するまでを紹介しましたが、ここからは日々のメンテナンスについてレクチャーします。ネイチャーアクアリウムにおけるメンテナンスは「換水」「施肥」「トリミング(剪定)」です。

まず、こちらの項では立ち上げ当初の管理について説明します。

まっさらな状態から水槽を立ち上げると、高確率で茶色のコケ(形状は様々)が付きます。
ろ過が安定していないとき(生物ろ過が機能していない)ときに発生するコケです。
ここで、生物ろ過の説明をしておきます。
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生物ろ過とは、水槽内で発生するアンモニウムイオンを硝化菌の働きで生物に毒性のない硝酸イオンに分解することを言います。この硝化菌はあらゆるところ(土壌中)に生息していますので、水槽内にもすぐに発生してきます。生物ろ過が機能しているかを調べるには、「NH4」「NO2」の試薬で調べることができます。これらが検出されるということは生物ろ過が機能していないということです。

では、茶色のコケの話に戻します。
このコケの対処ですが、ガラス面にうっすらと出てくるような場合は、メラミンスポンジで擦ってください。そうしているうちにろ過が安定し、発生しなくなります。モサモサした状態で出てくる場合はまず歯ブラシでからめ取ってください。また、NO2濃度がかなり少なくなるか、検出されないくらいになれば、ヤマトヌマエビかミナミヌマエビを投入すれば、すぐになくなります。また、水質がアルカリ性に傾くと発生が促進されるので、エアレーションもやめてるのが効果的です。

茶色のコケが発生しなくなったら、次に発生するのがアオミドロや緑色の緑藻です。
こちらは水槽内の過剰な栄養分により発生します。植物の三大栄養素として窒素、リン酸、カリウムがありますが、セット初期にはどうしても窒素が過剰になります。リン酸は魚が入っていない場合はほとんど過剰になりませんし、枯葉から発生する分も少量ですので、これらのコケの発生原因である窒素を取り除く必要があります。
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セット初期ではどうしても水草の成長が遅いので、換水によりセット初期の余分な栄養分を外に出すのが「集中換水」と呼ばれる作業です。1日に全量の2分の1の換水を行います。
また、具体的に窒素濃度を知るには市販の試薬を使うのが一番です。
窒素は水中では硝化菌によって作り出された硝酸イオンの状態で水槽内に蓄積していきますので、NO3の試薬を使って調べてください。
有機物(枯葉など。最終的には窒素やリン酸へ)「COD(化学的酸素消費量)」の試薬で容易に調べられます。化学的酸素消費量とは、有機物を微生物が分解する際に、どれだけ微生物が酸素を消費するかを調べるものです。酸素の消費が多いということは有機物の量が多いということです。

アオミドロや緑色の緑藻が発生する場合は水質は安定していますので、ヤマトヌマエビで対処できます。ミナミヌマエビはかなりの数を入れないと食べてくれません。コケが大量発生しないうちにヤマトヌマエビをまずは10匹入れてみましょう。集中換水をさぼっていなければ、万が一発生してもヤマトヌマエビ10匹入れておけばすぐに撲滅できると思います。
約2週間ほど集中換水を続けているうちに水草の勢いも増し、養分が過剰になることがなくなります。その後は1週間に1度~2度の換水を行います。


水草の勢いが増して水面近くまで伸びてきたら、トリミングを行う必要がありますが後で説明します。次の項はメンテナンス用品についての説明です。
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# by ANI-1124 | 2010-09-05 17:38